毎日のこと

うっすらと常に希死念慮があり、それは強弱をつけて日々私をさいなんでいるが、さいわいにもまだ死んだことはない。
死んだ方がマシだなんて、根拠の無い話だ。だからそう思ってしまうことは多々あっても、私は死なない。

書くことについて。
長い間小説を書いてきて、まあその間まったく書かない数年もあったが、もはや小説を書くことは私自身と不可分になってしまっている。
たのしいのもある、しかしつらいこともある。それでもやめることはできない。どれだけ辛くても、辛くても、苦しくても、いつも立ち戻る。何年か後にまた何か書いていたりする。

私のとって大切なのは書くことなので、書いたものについては二の次だ。
人によんでもらえたらうれしい。すきになって貰えたらなおのこと。でもそれは副産物に過ぎない。私にとって一番大切なのは、書いている状態なのだと思う。
だから何年やっても上達しない。できあがったものに、そこまでの関心を持てないのだ。上手くなりたいなあと漠然と思うが、具体的に改善ができない。いつもぼんやり書いてしまう。

それでも読んでくれる人が時々居て、ありがたい気持ちと、申し訳なさでいっぱいだ。
せめてもう少し、マシなものが出来上がれば良いのだが。もはや他人事みたいな感覚だ。

いつも悲しみと絶望で独りよがりしている。
書くことはそれをわずかにやわらげる。
フィクションが私に現実を示唆してくれる。
だからこれからもきっと書いてしまう。
いまはなにも書けないけど。